さて、世の中はマヤ歴終焉10月28日説でにわかに盛り上がっているようですね。
で、このところの流れを読むに、これは有り得る話ではないかと、戯言を幾つか。
中東、アフリカの革命を発端として、世界中に波及する真の民主主義とは何かを問う流れ。
ヨーロッパに波及し、そして、311を皮切りに、そういう動きが起こりにくい、というか報道されにくい日本においても、ようやく半年以上たって、マスメディアの見方も変わってきたように思える。クッソ遅い変化だけど、その慎重さが日本なのかもとかも思うけど、でもなんというか、放射性物質とか本当は時を争う問題であるはずという怒りも湧き上がるわけで。
そして、アメリカを発端としたオキュパイムーブメントは全米、そして世界へ拡大。1%の富裕層と残りの99%の私たちという分かりやすい、そして、納得のいくスローガンの元、その運動は収束をたどるばかりか、日に日に盛り上がりを見せているように思う。
アノニマスも支援、またサイバー攻撃を予告していたり、民間人、というか、色んなレベルの中にいる、心あるものの動きが活発化しているように思える。
昨日も三菱にサイバー攻撃が入ったというニュースがあったが、三菱といえば原発関連企業のひとつ、これはまさかアノニマスがやらかしたんじゃないかな、とか思ったりもするわけで。
で、ここで、アメリカからニュースが飛び込む。
オキュパイオークランドにて、Scott Olsenという名のイラク帰還兵が警官のゴム弾発砲により重症したと。しかも、どうやら、警察側は発砲によるその事実を否定、調査をしないでいるらしい。
そのことに怒り、アノニマスがどうやら支援を表明し、その警察官の割り出しに懸賞金をかけたとの情報もあり。
そこまでは、今までの流れからして有り得る話しではある。
しかし、今回は犠牲となったのががイラク帰還兵。しかも海兵隊員であったらしい。そこで痺れを切らしたのが退役軍人らからなる団体。彼らがオキュパイムーブメントに支援を表明したというのだ。
退役軍人の会というのは日本では馴染みがないが、アメリカではひとつの街にひとつぐらいは彼らのための会館が設けてあり、時折会合を開いている。その繋がりがとても強固なものというのは、僕がインディアナにいた頃感じた。
しかも、海兵隊員というのは、最前線部隊、つまりは軍人の中ではエリートの集団なわけで、海兵隊員だけは退役しても「元」海兵隊員と言ってはいけないぐらいなのだと教えられた。
だいたい、アメリカの軍隊というのは、もちろん正義感から入隊する人もいるが、学費捻出やその他諸々の特典があることにより、入らざるを得なくなる若者が多い。そこで多くがジレンマと葛藤している。僕の友人であったパンクスの一人も今海兵隊にいる奴がいる。彼らもまた99%なのだ。
もう一回言おう、退役軍人の会がオキュパイムーブメントに支援を表明した。これがどういうことか。そして、これがどれだけ政府を怯えあがらせていることか。
聞くところによると、ニューヨークなどオキュパイ活動が活発な都市では一部の警察官も好意的で、クラクションを鳴らして合図してくれたり、手を振って、自分たちも99%であることの意思表示をしているらしい。
日本でもデモ警戒中に、自分たちの放射能汚染への不安を漏らす警察官もいる。
ただ、義務教育の段階から軍隊式と呼べる上下関係やら絶対服従主義のようなものをしみ付けさせられている日本においては、そのようなおおらかな意思の表明は難しいと想像され、警察官の中でも、相当な葛藤があるだろうことは想像たやすい。
とにかく、民間人vs権力側という今まであったような二項対立では語れない動きが起きている。
今まで見落とされがちではあったけれども、敵とみなされていたものの中にこそ強い見方がいたりすんじゃないだろうか。
本当は311を経験した日本が先導して、そのような新しい社会全体の関係性を築きあげる見本を示せて当然だったとも思うのだが。
とにかく、相変わらず、どーでもいいニュースを報道することが多いこの国だが、世界がにわかに沸き立っている。
人々は以前より容易につながりあうことができる。
10月28日(日本時間の10月29日)世界は本当に変る大きなキッカケを得るのかも、というか、得始めているのかもしれないということをここに記しておきたい。