僕には出会った瞬間から好きになってやまない映画がある。何度見ても何度観ても飽きない。飽きさせないようなそんな映画。見るたびに違う発見があったりする。そんなステキな映画。暫くの間バッチリゲットしたDVDを友人に貸してたんだけど、返ってきたからまた観てる。たぶん明日も見る。そしたらちょっと飽きて、だけど、2、3日したらまた観ると思う。
アクロス・ザ・ユニバース。ちゃんと全編観るとビートルズの楽曲をアレンジして、映画の全編に使ってる。歌詞の内容、時代背景なんかがストーリーと超絶妙に絡み合ってる。ビートルズに詳しい友人いわく、ビートルズネタも小ネタ的に散りばめられてる。そしてなんっつっても、超鮮やか!今んとこ出会ってきた中で最強のミュージカルドラマだと思う。そんでもって、中心のストーリーはベトナム戦争で激動していた時期のアメリカとその中でのラブストーリー。非日常と日常のせめぎ合い。その様子が2011年、何度も繰り返すけど、激動の世の中、とリンクする。世界も日本も。そんな今だからこそ何度も見たくなる。
これはそんな映画の予告編。
ぶっちゃけ、ぼくはこの予告編は好きじゃない。あまりにも「愛こそはすべて」に集約させすぎてる気がする。それはちょっと危うい気がする。そう思わせちゃうとこの映画その時点でなんかつまんないって思う人も出てくるかもしれないなって。おれも最初この映画にレンタル屋で出会ったときは、なんかただのラブストーリーで微妙かもなってな感じのパッケージングだった。でも、ビートルズってとこが気になって借りて大当たりだったんだけど。ちなみに、この映画や、当時のムーブメントに興味を持ったとき、この「愛こそすべて」の中にあるものはなんだとも感じた。もちろん、力を持った一言だし、それ分に千差万別の解釈や価値観があって、だからこそ色んな意味での混乱も伴うと思う。今の僕は、人間様が宣う「愛」なんて序の口に過ぎなくて、本当に愛で満ち溢れてるのは、動物が喰うこと喰われることを受け入れていることだったり、踏まれても切られても抗わない草木であったり、放射性物質を拡散されまくっても吐き出すこともしない大気だったりするんだと思う。だから、人間という存在にはそういったレベルまでいける愛が足りることはないんじゃないかなって。それは進化の中で失った代償かもしれない。それがどうこう言うわけでもないけど、その「愛は足りえない」という感覚を大切にしたい。なんかそっからもうちょっと何か先が繋がりそうなんだけど、とりあえず今日までの人生経験値からすれば、なんとなくそう思う、ぐらいでしかないんだけどね。
ちなみにそんな映画の中のお気に入りのシーンのひとつがこれ。
使ってる楽曲はオリジナルがもちろんビートルズでRevolutionって曲。歌詞と対訳はこのサイトでみれるよ。前後の流れとこの場面、そして歌詞。そいつらが編みあげられて僕の中で湧き起こりがちな、とくに性急な欲望を抑えられる。僕は知らず知らずに、感情が高ぶりすぎてることがある。何か抑え切れない衝動があるから高ぶるわけで、それ自体自然なことだと思う。そういうときの爆発的な躍動は普段のマインドセット以上のものを生み出すことが多い。だから、抑えようとは思わない。ただ、最近注意はしている。注意すると、案外いい方向に高ぶれる気がしてる。
まぁ、要するにこの映画は僕に教えてくれる。今ある日常を愛でること。それと同時に将来の日常を愛でること。その中に、変わらなければならないものは変えていくこと「も」含まれる。その時々によるバランスなんだと思う。周りの風を感じること。その風に乗ってこそ到達できる地点があること。なんかもっと色々あるんだけど。まぁ本来そういうことは経験から学ぶしかないだろうとは思うけど、つまり映画は副読本的な感じかな。色々リンクさせやすくなる。ホント出会えてよかった映画だと何度も思う。